国王ムハンマド六世、ライユーンでフォスブクラ肥料製造産業複合施設の建設開始を宣言
現在、モロッコ南部のライユーンを訪問中の国王ムハンマド六世は、複数の新たなプロジェクトを打ち出している。今朝、フォム・エル・ウェド=ライユーンテクノロジーパークの開所式を主催し、フォスブクラ肥料製造産業複合施設の建設開始を宣言した。同産業施設の建設には、168億ディルハムが投資される予定。
同プロジェクトは、フォスブクラ地域でリン鉱石の採掘と肥料の生産を可能にし、地域産業を振興することが目的である。また、地域のSMEsとSMIsを支援し、リン鉱石と肥料生産に関連したエンジニア、建設、保守管理、プロジェクト管理などの新たな雇用を創出することも目的である。
同複合施設では、新たに1270人分の雇用が生まれると予想される。83億ディルハム
かけて建設される肥料生産プラットフォームでは、50万トンのリン酸塩酸と、100万トンの肥料が生産される。
肥料生産プラットフォームのほかに、複合施設には洗浄・浮揚プラント、乾燥ユニット、そして集積場、海水脱塩プラント、太陽熱発電プラントが含まれている。
同プロジェクトでは、輸出促進のための新港建設が予定されている。新港建設のための費用は42億ディルハム。
同産業複合施設は、リン鉱石とその関連産業のグローバル市場でのモロッコのリーダーシップを強化するものとみられる。
これら二つのプロジェクトは、南部地方の生活水準と地域住民の福祉向上のために同地域の総合的な発展を促進するという国王ムハンマド六世の強固な意思を反映したものである。